知り合い(仮名:田中さん)から仕入れてきた怖い話。

場所は鹿児島県の霧島、某キャンプ場。
そこで田中さん達は仲間数人と夜中まで飲んでいた。

そのキャンプ場には人一人渡るのがやっとのつり橋があった。

時刻は午前3時。
友人がつり橋奥の方に忘れ物をしたから、付き添って欲しいと言われ、田中さんはつり橋の真ん中くらいで待っていた。

やがて忘れ物を取りにいった友人が帰ってきたが、血相を変えて来た方にライトを向けて、「見ろ!」というような顔をした。

田中さんがその照らされたところを見ると・・・木々の所に中学生くらいの男の子が立っていた。

ただ、その姿は2mも上にあり、横向きだった。
服は水色のTシャツと、はっきり見えたらしい。

二人はパニックになり、一人しか通れないつり橋を並んで我先にと逃げた。

田中さんは絶対幽霊を信じない人。
そして冒険心を忘れない人でした。

すぐに仲間を起こし、棒などを持って「やっつけてやる!」とつり橋に向かいましたが、少年の姿はまったく見当たらなかったそう。

酔った幻覚というにはあまりにリアルで、しかも二人で見ている。

もしかしたら自殺か何かでは・・・と思ったが、そんなニュースは無かった。