心霊動画保管庫。

俺は現在auの携帯を使っているんだが、どうにもわけの分からないことが起きすぎる。
事の初めは俺が携帯でサイトを見てたときに始まってたと思うので、そこから話を始める。
少し長くなってしまうので少々お茶を飲みながら聞いてほしい。

まず、俺の知り合いで携帯の不思議なサイトに詳しいやつがいたんだ。
まぁ、そいつをかりにYとする。

無料着信音楽ならここで、画像検索はここでっていうアングラサイト関連にあたるのかな?
そんなのを知りつくした奴がYなんだけど、そいつが以前から「ここのサイト面白いよ」ってメールを何件か送ってたんだ。

付き合いってこともあったけど、アドレスがいろいろと興味そそるものが多くて、いくらかサイトを見て回った。

大体みて回ったが、怖い画像系が4割。
裏系が3割。
あと外国のよく分からないやつが3割って感じだった。

その中で俺はひとつこれは面白いと思ったものがあって、Yに詳しく聞いてみることにした。
俺が目に付けたのは心霊動画保管庫ってよくある掲示板だった。

ここは結構カウンター数は少ない割にはやばいのがたくさん置いてある所だ。
Yいわく、「あぁ、これ!俺の一番お気に入りのサイトだよ!」と言っていた。

それを聞いてうれしくなった俺は一日中、心霊動画をあさってて、それから一週間くらいはそれに夢中だった。

一週間後、Yから「ここのページもうそろそろ閉鎖するらしいよ?寂しいよな」ってメールが来た。

んでもって、俺が取った行動。
なんとか閉鎖だけはしないでほしかったので、そのページにある誰も書き込まない掲示板に丁寧な文で「毎日楽しみにしています・・・(略)・・・どうかやめないで下さい。お願いします」と書き込んでいた。

掲示板では何も返事はなかったんだけど、それから2日後に変なアドレスからメールが届いた。
メールの内容は他の携帯でちゃんと取っているので内容は分かる。

確か「アgヒooo゛゛イイ」って内容。
アドレスは何も登録してないはずなのに「曰花」って書いてあった。
俺は携帯のバグかなと思ってYにも相談してみたが「意味不明だな・・・なんか凄いなお前」と逆に尊敬されてしまった。

まぁ故障かなんかだろう・・・ってことで、証明写真をカメラで撮って、明日中にはauショップに行こうというくらいの気持ちだった。
まぁ、変なことって言っても文字化けが出ただけなので、俺は普通にその日Yと夜中メールしてた。

その夜が一番怖かった。
夜中Yとたわいのない話をしていたんだが、急にYのメールがおかしくなってきた。

というのは、メールの件名が「別別別別別別・・・」ってなっていた。
ちなみ本文は何も書いてない。

わけの分からない件名に急に鳥肌した俺は『おいwどうしたんだよwYってこんなキャラだっけ?』といった感じのメールで返信した。

・・・30分しても返信がこない。

急に返信が来なくなるのはいつものこと。
だが、今回の終わり方は変・・・。
明日会って理由を聞いてみようかと考えていた。

で、明日も朝から早いから携帯に充電コードさして寝ようと思ったんだが、電源コードをさした瞬間画面がプッツンと切れて焦った。
本気でやばいのかと思って、俺はもう一回充電器のコードを抜いて刺しなおした。

どの携帯でも同じで、最初「パワーオン」みたいなの出るんだけど、その時の俺の携帯は違った。

画面の照明は付いてるんだけど、画面真っ暗。
3秒間くらいたったのかな?
突然画面に女の人の真顔の動画が出てきたんだよ。
その女の人の真顔の動画って言うのが目とか口がなくてそこだけ黒く透けてんの。

ガチビビリな俺は、携帯のバッテリーを急いで抜いて切った。
そん時は寝られるわけもなく朝まで起きてた。

次の日、Yは学校にきていた。
俺はさっそく昨日の件について話した。
何のこと??という感じだったので、俺は携帯が文字化けした程度にすませて深く考えなかった。

少し安心して、通学の帰りにauショップに行こうと思ったんだが、また登録していない番号から・・・今度は電話だった。

俺は何もしゃべらずにとりあえず録音だけ押して出た。
そのまま、5分くらいして勝手に切れたので急いでauショップまでいった。

いろいろと事情をauショップの人に話したんだけど、文字化けしただけじゃん何言ってるのコイツ?状態。

いったん間をおいて「とりあえず、修理に出してみましょうか?」とauショップの人が切り出してきた。
その時はそのまま流されそうになったが、急に電話のことを思い出し「あ、ちょっと待ってください」と大きな声を出してしまった。
他のお客さんの目もあって恥ずかしかったけど、とりあえず、まずはスピーカーにつないで聞いてみることに。

聞こえてきた内容は鮮明で、よくあるパソコンの電子音なんだけど、結構人の声としても認識できるほどの優れた感じで「ゆうくんはどうしたの?ゆうくはどうしたの?どーしたの~?ど~・・・」と、ここで切れた。

絶句する俺と店員。
店員は凄いあせった顔して「すいませんが、これはあなたの友人かなにかですか?」と。

俺「こんな友達いませんよ!?いまの明らかに機械音だったじゃないですか!」

店員「でも、こんなことで修理っていうのもおかしな話で・・・」

俺「とりあえず、お願いします!ウイルスかなにかだったらホッとするんです!それだけでいいですから」

店員「・・・」

店員は少し黙り

店員「ではこちらで預からせてもらいますので、修理する間の機種を持ってきますね」

店員は代わりの携帯を持ってきた。

その後、俺は家に帰りメールでYと『テスト~届いた~?』っメールを送信した。

3分くらい携帯の前で待っていた・・・。

・・・届いた!
ちゃんとメールの内容も「届いたぜ~」って帰ってきた。
凄くほっとしてまたそのメールに返信した。

だがその後、とんでもないYのメールが俺の携帯に届いた。

内容はこうだ。

『おい、お前の下の名前◯◯だよな・・・あの掲示板に◯◯様へ、別別別・・・って書いてあるぞ?』

なんかもう俺は泣きそうだった。
それからすぐまたあの番号から電話がかかってきた・・・。

すかさず俺は録音ボタンを押して聞かないようにした。
次の日にそれを聞いた。
聞かなきゃよかったなぁと思った。

機械音声で「決まりだからぁー決まりだからぁー」って・・・。
無意味に怖かった。

もう精神的にも耐えられなかった俺は、次の日Yにその内容を見せてた。

今思うとあの動画を見てしまったから、こんなおかしな現象が起こったのかと思う。

今度はお払いに行こうと思っている。
なんだか今日はパソコンに立ち向かっているのが怖いのでこれで終わりにする。

聞いてくれてありがとう。