今は出た実家での出来事。

自分は妹と二段ベッドを使っていた。
自分は上、妹は下。
寝室は2階で吹き抜けがあり、大人の寝室と便所、子供部屋と子供寝室の間取り。

ある夜、姉妹で二段ベッドで寝る前に今日の一日を語り合っていた。
時間は夜21時を過ぎていたと思う。
両親は一階のリビングでテレビを見ていた。

2階は子供寝室以外は真っ暗。
私は二段ベッドの上から妹に話しかけていた時、ふと何かを感じ半開きのドアを見ました。

そこには暗闇が広がっているだけだったので、引き続き妹に話しかけようとした時「・・・ボソボソ」と、どこからか聞き取れない程小さな声を耳にしました。

妹に何か言ったか聞きましたが、妹は少し眠くなっていたのか、半分寝かけの声で何も言っていないと言いました。

そうしたら妹が言い終わると同時に「・・・寝なさい」と、小さいけれどはっきり聞こえる声が半開きのドアから聞こえました。

「もう寝るよ!」と、私は答えました。
母の声に聞こえた気がしたからです。

いつの間にか2階に来たのか?と思いましたが、夫婦の寝室に行くにはこの部屋の前を通らなければ行けません。

扉が開いているので姿を見ていないのはおかしい。
真っ暗なのに電気をつけずに階段を上がれるのか?と考え、妹に今のは「母の声か?」と聞きました。

妹も母の声に聞こえたと言ったので、私は「母さん、いるの?」と声をかけましたが、返事がありません。

不思議に思って二段ベッドから降りて吹き抜けから電気の付くリビングに「母さん、いるの?2階に来なかった?」と聞くと母が応えました。

母「行かないわよ!今いいとこなの!」

その返答に本物だと感じた私達は少しの不安に襲われました。
ベッドに戻って妹と今のことを話していました。
二人ともドアを見ながら・・・。

私が時計を見ようとふと目を反らすと、また小さな声で私の名前が呼ばれました。
妹が小さく悲鳴を上げたので声がしたドアを見たら、真っ暗な空間に顔半分だけをドアから出した女の顔がこちらを見ていました。

それは一瞬のことで、泣き出した妹の声にハッとしたらもうありませんでした。
その日は姉妹で一緒の布団で寝ました。

何か書いてたらオカルト未満かどうかわからなくなった・・・。
でも、自分の中じゃオカルト未満だ。