小さい頃に夏休みで秋田にある母の実家に遊びに行った時の話。

雨が降らず困った村の農家の人方が、山奥にある雨の神様の祠を掘り起こして頼むことになったんです。
おもしろそうなので私も行きました。
軽トラで山道を大分走った記憶があります。

車が入れない道まで来てそんなに歩かなかったと思うのですが、目的地は木々に囲まれてぽつんと土が茶色く剥き出しになった場所でした。

着いて早々に大人達がスコップで土を掘り始め、その中から石や岩が出てきて、その一つ一つを組み上げていき祠を建て、お供え物をして祈願して終わりました。

何かつまらなかったと思いながら帰る途中の軽トラの荷台で、スコールのような雨がザーっと降り始め、家に着いた頃に止みました。

その日の天気予報は0%の晴れ予報。
次の日も晴れ予報だったんですが、半日雨が降りました。

その時ほど神様の存在を信じたことは言うまでもなく、不思議な体験でした。