きこりに聞いた話。

樹齢百数十年の木を切り倒した時のこと。

チェーンソーの切り口に差し込んだ楔をハンマーで打ち込むにつれ、「ミシ・・・ミシ・・・」という音と共に切り口が開いて、やがて大木はゆっくりと傾いてゆく。

「ギギィィィィ」と太い幹が軋み、ズンッ!と地響きを立てて倒れる寸前、木のてっぺんあたりから黒いモノが飛び出して、斜面を勢いよく転がり落ちていった。

ちょうど人の頭くらいの“ソレ”は、作業道の端でバウンドして山土場へ。
山土場で仕事をしていた作業員が恐る恐る近寄ってみると、ダースベイダーのヘルメットが一つ転がっていた。
そんなモノがなぜ、100年以上にわたって数十mの高さにそびえ立っていた木のてっぺんに引っかかっていたのか?

現場で作業してた皆が首を捻ったそうだ。