いつぞやの誰かの話よりはちょとダサいですが臨死体験の話です。

私の従兄弟の話なんですが、またその子も非常に危険な状態の時に臨死体験をしたそうです。
その病気ってのが「盲腸」なんですね。
医者曰く、「あと一日遅れてたら死んでいた」だ、そうです。

「本当ですか?盲腸で?」と聞くと、医者は「盲腸で死に至るケースは非常に稀ですが、あります」と言っていたそうです。

当時小学校3年生であった私は従兄弟はあと一日で死んでいた。
ということを他人の自慢話にしていました。
今じゃシャレにはならないですがね。

で最近大人になったその従兄弟と酒を飲んでいると、「俺さ、臨死体験したんだ」と言いだしました。

彼の話だと、麻酔されたあとの話は勿論なく、気づいたらただポツンと、暗闇の中に立たされていたそうです。

訳も分からず、キョロキョロと辺りを見回していると、眩しい光に照らされ、ふっと気づくと彼の家の近くにある田んぼ(私たちの田舎)に立っていたそうです。

また意味の分からない・・・と思っていたんだけども、ここは知っている場所。
とりあえず歩いてみることに。
しばらく歩くと彼はあることに気づきました。

川の水は澄んでいて、ウナギが居ました。
まるで舗装されていない川に変わっていました。

ウナギ・・・?

そう思いつつ田んぼを見てみると、誰かがせっせと働いていたそうです。

「オーイ!!」と声をかけ、田んぼのほうに走って行って、「ここ◯◯(地名)ですよね?」と彼は聞いてみました。

そのおじいさんが顔を上げてみると、私や彼が生まれてくる前に亡くなってしまっていた祖父だったらしいです。

祖父から「お前、こんなとこで何やってるんだ?」ときかれ、「何やってるって・・・」と困っていると、「帰れ。◯◯(彼の母)と◯◯君(彼の父)が呼んでるぞ・・・夕飯抜きにされちめぇーぞ?」といわれ、そこで急に眠くなり、起きてみると彼の母と父が顔を覗き込んでいて「やっと起きたのか心配させやがって・・・」とか言われたそうです。

全くロマンの無い臨死体験ですが、従兄弟によれば本当の話らしいです。

「母方の爺ちゃんに会ったんだ、生まれて初めて」といっていました。

私もあと何十年かしたら会いに行きたいです。