俺の親は中一の時に離婚したんだけど、(親父が家から出ていった)別にその後も、ちょくちょく会っていて、別に、離婚が原因で不幸に感じたとかは一切なく、逆に親父が気に掛けてくれて、遊びに連れて行ってくれることが離婚前より増えたくらいでした。

今では再婚してちゃっかりガキまでいるわけだが・・・。

そんな親父が最近死に掛けて臨死体験をしました。
今では、すっかり良くなって普通に生活しているんですが・・・。

原因は盲腸をそれと気づかずに放って置いて悪化させ大掛かりな手術になり、その合併症で、腹膜炎という病気にかかり一夜生死の境を彷徨ったそうです。
お医者さんがよく言う「今夜が峠です」状態。

そして最終的に心停止までいきました。
それでも蘇生して後遺症も無かったのは運が良かったとしか言いようがありません。

まず、幽体離脱を体験したそうです。
ベタですが、自分を上から見下ろすあれです。

今の奥さんが横に居てわんわん泣いていたそうです。
医師は必死に電気ショックによる蘇生を試みていて、親父は冷静に「たぶん死ぬな・・・」と思ったそうです。
次の瞬間に場面がいきなり変わりました。

草原を歩いていたそうです。
ひたすら広い草原をとぼとぼと・・・。

試しに立ち止まってみると頭が割れるほどの頭痛がしたそうです。
なので、歩き続けるしかありません。
汗だくだったそうです。
気分も悪かったそうです。
しばらく歩いていると、小さな女の子がいました。

容姿は「黄色い服」に「麦わら帽子」を被った子。
その女の子は、なぜかギターを弾いていました。

近づくにつれだんだん頭痛が楽になったそうです。
女の子に近づけば近づく程、楽になれるということを理解した親父はどんどん近くに寄って行ったそうです。

女の子の横に着くと本当に楽になり一息つくことにしたそうです。
すると、女の子が喋ったそうです「あなたは、まだここに来てはいけないの」と。

次の瞬間に意識が戻り自分が病室にいることに気がついたそうです。

その後、モルヒネ投与による禁断症状が大変だったようですが・・・。
それはそれとして・・・。(親父にしてみればそちらの方がきつかったらしい)

臨死体験を考察すると、女の子が三途の川&川岸から呼ぶ死んだはずの血縁者の役だったような気がします。
ありがちな話ではありますが、真面目に語っていたしたぶん本当に体験したのでしょう。

この臨死体験がよく聞く臨死体験に似ているのは外部からの情報に依るものなのか、もっと人間の深層意識から来る物なのかは判断しかねます。

脚色は一切無しです。
いかがでしたでしょうか?