一昨日だったかな

仕事帰りで結構疲れてた。
何度も電車乗り換えてやっと家の最寄り駅に向かえる駅に着いた。

その駅ってのが寂れててさ、無人じゃないけど、券売機もないし改札もない、乗り降りは電車の運転手か駅員に切符を渡す感じなんだ。

いつものように駅員の詰め所?を横切ってホームに入ろうとしたら詰め所に誰も居なかったんだ。
これはまあたまーにあるんだけど、なぜか電気も消えてた。
消灯時間じゃないし普通にホームなんかの電気はついてる。
まあ俺が気にすることじゃないと思って素通りしたんだ。

んでホームに行ってベンチに座ってたんだが、見る限り誰もいない。
確か22時くらいだったな?

その時間帯じゃ電車は一時間に一本だから50分前とかじゃ誰もいないんだけど、時間は後10分。
誰もいないような時間じゃないからおかしいとは思ったけど、まあ疲れてたし目を閉じて休むことにした。

んで何分か経ってまもなく電車が~ってアナウンスが聞こえた。
やっと帰れるっと思って目を開けて辺りを見回したらやっぱり誰も居ない。
そうこうしてる内に電車のライトが見えたから立ち上がろうとしたんだ。

そしたら立ちくらみってレベルじゃないくらい強烈な眩暈がして思わず尻餅ついた。

これはやばい・・・と思ってそこに座って電車を確認しようと目を開けたんだ。
そしたら目の前、ほんと目の前に子供が立ってた。

普通のTシャツに普通のズボン。
何も変わらない普通の子に見えたんだけど、なんか異様に背が低かった気がする。

だって猫背で座ってる俺の目線とその子の目線同じ高さだぜ?

ぽかーんとしてると、電車がすぐ前に来てライトの灯りで目を瞑ったんだ。
すると駅員さんが俺の肩に手を置いて「大丈夫ですか?」って聞いてきた。

「だ、大丈夫です」と答えたら駅員さんは笑顔で「よかった、本当にっ」て言った。

そしてもう着いてた電車のドアが開いたので乗ろうとしたらその駅員さんも乗ろうとしてた。
俺も乗って周りをみたけど駅員さんはいないし、さっきの子供もいない。

なんだ?と思ってたら普通に他のお客も乗ってきた。
ついさっきまで駅に誰もいなかったんだぜ?

長文ですまんが、要はいなかった人が乗り込んできてびっくりしたなって話。