平成13年くらいだったと記憶してる。
大分前の体験なんだけど・・・。

俺達は人が来ない夜中の公園でサバイバルゲームというものをしてたんだ。
エアガンで戦争ゴッコするやつなんだけど。
当時認識が甘くて公園でサバゲやっちゃいけないんだけど、やってました。
ごめんなさい。

話戻させて貰う。
ある夜その公園の一角でサバゲやってたら「ゲーム外の公園の奥のエリアから女の人の泣き声を聞いた」って何人かゲーム仲間が言うのさ。

公園の奥は明かりもなくて仮に月が出てなかったら本当に暗くて、危ないからゲーム外エリアになってたんだ。

そんな真っ暗ゾーンに明かりも持たずに女性がウロウロしてるなんて、オバケなんじゃないか!!?って盛り上がった。
ちょうど解散する時間にもなったんで、皆が撤収準備するなか親友と二人で見に行ったのさ。

公園の奥に行くのに上へ続く幅が広い階段があって、そこからメタルギアよろしくコソコソ音を立てないよう移動。
階段の一番上の段から顔を覗かせて公園の奥を見たわけさ。

公園の奥の一部に花壇に囲まれた中央が開けた場所にベンチがあって、そのベンチに俺達に背を向ける形で人が座ってたんだ。

人っていっても暗すぎて白い服?が白くモヤモヤしてるくらいにしか見えないんだけど、「アレが泣き女じゃね?」とか親友とコソコソ話していたら“その女”に気づかれたみたいで、後ろを振り返られたのね。

でも振り返り方が変でさ・・・。
右に伸びてるんよ。

背を向けた形でベンチ座ってた状態から腰から下はそのままで、腰から上の上半身を右側に垂直に倒し、身体をひねって顔をこちらに向けてる感じ。

暗いんではっきりとは見えないけど、そんな姿勢じゃないと説明つかないくらい右に白いモヤモヤがベンチから右に伸びるんだ。
しかもなんか長い。
頭一個か二個分くらい長かった。

俺はそこで本物の幽霊に出会ったのかもしれない!!と興奮した。

人なのか幽霊なのか確認したくてエアガンにつけてあったフラッシュライトをつけようとしたら、遠くからサバゲ仕切ってたリーダーが「戻ってこーい!」って叫んだから、俺と親友は確認はやめて戻ることにした。

普通に人だったら騒がれて公園でサバゲできなくなるし、キチガイでもそれはそれで困るし、本物の幽霊で憑かれたら死ぬし・・・で、百害あって一利無しなのでやめた。

後日、その時リーダーはもの凄く嫌な予感がしたから大声でお前らを呼び戻したんだよって話を聞いて、やっぱりあれは本物だったんじゃないんだろうか?と今もモヤモヤしてるんだ。