俺が大学生くらいの時の話。

バイトもしてなかった俺は暇を持て余してたので友人Aと地元をチャリでウロウロしてた。
ゲーセンも閉まって深夜、公園でタバコでも吸おうってなった。

けっこう大きめの公園で、どまんなかにトイレがある。
トイレの明かりだけが爛々と光っていてちょっと不気味だった。
軽くトイレ行きたかったのもありAに連れションしようぜ、と。

トイレは真ん中に障害者用の大きいやつの左右に女性用と男性用で分かれてた。
で、なんとなく障害者用トイレのドアを開けてみようとするけど開かない。
なんだこれ使えねーと思いつつ小便器へ。

そういえば小さいころ公園でかくれんぼとかしてて、近くの木からトイレの屋根に登れることを思い出した。
屋根には天窓があって多分位置的に障害者用トイレの真上。

日々暇なのもあって刺激が欲しかったんだと思う。
俺が登って見ることにした。

屋根の上に登ると高さがあってわりと怖い。
下からAがへらへら笑ってなんか言ってる。

そろそろと歩いて行き、さっと天窓をみる。

ほんとに後悔した。

天窓いっぱいに顔があって、それがにやにやしながらこっちをみてた。
時間では数秒だったと思う。
でもずっと長く感じた。

Aがなんかあった?と声にはっとして、転げるように屋根から降りた。
俺の泣きそうな顔みて、え?何?とか言ってたけど全力ダッシュでチャリのところまで戻って逃げるようにその場を後にした。