本当にあった怖いか怖くないかわからない話。

私が小6のとき10年間かってきた愛犬が死んだ。
一頻泣いた後、墓に入れるまで腐ったら嫌だからクーラーボックスに入れておいたんだ。

そして供養のためにそのクーラーボックスの上にろうそくを立てて、その晩は眠ることにした。

その後、夜中に突然雨戸が激しく「バンバン!!」とたたかれた。

両親と私は「泥棒か!」とバットとおじいさんの形見の軍刀を持って表に出た。

するとなんとローソクが倒れてクーラーボックスが燃え、隣の荷物にまで引火しているではないか。

慌てて消火器で火を消し止めたので幸いにも小火ですんだ。

果たしてあの時雨戸をたたいてくれたのは誰だったのか。
荷物が倒れて偶然たたいた形になったのかもしれない。
しかしおそらく、最期に愛犬が知らせてくれたのだろう。

そう思うことにしている。