もしかしたら俺は昨日不思議な体験をしたかもしれないんだけどさ。

というのも靴が明らかに目に見える形で修繕されてるのよ。
その内容は靴の爪先の塗装が剥がれてたところを色を塗って目立たなくした感じ。

前々から剥がれてたところを見て「塗らなきゃいけないな」とは思いつつやらなかったんだ。
歩きながら下に目線を下げると爪先が視界に入るだろ?
だから塗らないと格好悪いなと思ってた。

思ってた矢先、こんなことが起こったんだ。

だから家族に靴を修繕してくれたのか尋ねたけど誰も知らないという。
第一剥がれてた部分は爪先で目立たないし気づきようが無いしな。

前例があるわけでも無いし、ビックリさせようと思って詰問するようにしたら逆に怒られた結果白とした。

じゃあ俺の靴は誰が直したんだってことに戻る。

俺が普段そう思い続けて真相心理の奥にまで入り込んで夢遊病のように直したのも考えたけど非現実的すぎて止めた。

いや実際に非現実的な事が怒ってるし、そう考えれなくもないかなと思ったけど、そこは分からんね。

俺自身そんなことが起きるまで幽霊とか妖精の類いは信じてなかった。

意思はただの化学反応と確信していたし、日常にある偶然は必然の連続でしかないと思ったけど今は揺らいでる。

俺自身仮説を色々考えてみたけど、妖精とか幽霊とかもしくはご先祖様?が好意でやってくれたと思うことにした。

そっちの方がいいし。
これ以上探るのも野暮だしな。

でもこの靴のお陰で俺が常に人ならぬ存在に見られてるってことを思い出すようになったのは果たして偶然だろうか。