昔の話です。

叔母から聞いた話ですが、当時叔母は犬を飼っていました。
昭和の頃は、犬は雑種が多く、外で飼育するのが普通だったそうです。

ある日、飼っていた犬が感染症に罹り、動物病院に連れて行ったけど手遅れだったそうで、あくる日に亡くなったそうです。

当時、犬の葬儀とかなくて、火葬は保健所で行っていたそうです。
亡くなったのが連休の時で、父親から「腐るから早く保健所連れて行け」と言われて、段ボールに入れて、保健所に連れて行きましたが、保健所はお休みです。

分かっていたけど、父親に「保健所の中に置いてくれば大丈夫だ」と言われ、保健所内を見て回ったけど、どこに置いて良いのか分からず、目につきそうな場所を選んで、段ボールの中に封筒にお金を入れて置いてきました。

あくる日、玄関の一部だけは濡れていました。
それは1日中乾くことなく濡れていて、その次の日も同じ場所が濡れていたそうです。

その次の日になって、やっと玄関は乾いたそうです。
その時に叔母は気が付いたそうです。

その日は連休明けの日で、おそらくその日に犬が荼毘に臥されたのだろうと・・・。
濡れていたのは犬が帰って来ていたのではないのか?と言っていました。