私の友人の話。

私達がまだ受験生だった頃、勿論その子も毎日22時頃まで塾に通っていた。
そこの塾に、一人の若くて格好良くて教えるのが上手い、凄い良い先生が居たそうだ。

その先生が、いつも通り夜まで授業をしていた時、急に「~~~・・・よってX=ニャー」(動きまで猫のように)。
はじめはその子も勿論生徒全員が、先生がギャグでやっていると思い笑ったらしい。
が、みんなが笑うと先生は突然キレて白板を叩いて怒鳴ったそう。

その時からみんな「怖い・・・」と思い始めるが、それからも授業の合間合間に「ニャー」と入れて猫の動きをする先生。
そのうち文章のほとんどが「ニャーニャー」ばかりになり、いつも時間キッチリに終わる筈の授業が15分も延長し始めた頃女の子が泣き始めたとか。

みんな逃げ出したくてたまらないが、動いたら標的にされそうで誰も動けない。
先生の「ニャー」が更に激しくなる。

授業が30分も延長させられた時、やっと事務の人が異変に気がついて教室にやって来て、数人係に猫先生を取り押さえて連れ出したらしい。

それからその先生を一度も見てないとか。