世界仰天ニュースみたいな番組で見たと思う、『おおらかなO型一家』の話。

ある一家は、O型同士の両親から産まれたO型の姉妹二人の四人家族。
特に父親は「俺はO型だから細かいことは気にしないんだよ~」が口癖。

ある日、成人した長女は生まれて初めての献血へ行く。
するとそこで、自分の血液型O型ではないと判明する(A型かB型だった)。
そうなるとO型の両親から自分が生まれるわけがない、愕然とする長女。

調べ直して貰うも検査結果に間違いはないと言われ、ショックで自宅に帰り、母親に検査結果を見せて涙ながらに話をする。
当然ながら母親も驚き、その日は家族での会議が開かれる。

取り違えか?
しかし姉妹の顔立ちは母親に似ている。

となれば母親の浮気ではないか?
父親は苦々しい顔で発言し母親は怒る。

当然ながら会議は荒れるが、そこでふと娘から「お父さんとお母さんは本当にO型なの?」という疑問が。
それに対して、母親は「当然よ。貴方たちを産んだときに産婦人科で検査だってしてるのよ」と。

逆に父親は「検査はしたことはないけど・・・俺の性格からしてO型に違いないだろ!」と言い出す。
なんかおかしなことになったと気づいた家族は、父親に血液検査を受けるようにお願いする。

後日、その結果が出る。
父親はO型ではなかった。

それならば、O型の母親との間にO型以外の子供が産まれても何もおかしくない。
全ては自分はO型と思い込んだ父親の勘違いから起こった騒動だった。

笑い話というかコメディになってはいたけど、自分の根拠のない思い込みで母親の浮気やら相手の責任を真っ先に疑ったりする思考とか、献血の場で衝撃の事実を知って泣き崩れた娘が可哀想過ぎて笑えなかった。

しかもこれだけ検査までしてはっきりしてるのに、その後の本人インタビューで父親が家族に謝るでもなく、「(違う血液型と出たけど)今でもやっぱり自分はO型だと思いますねぇ」と言って反省もしてないみたいだし、何よりなんでそんなにO型に拘るのか全く分からなかったのも後味悪い。

自分の信じた血液型の為なら家族振り回して謝罪もなしか・・・。