貧乏だった祖母の家に物乞いの人が来た。

なけなしの米をあげたけど、「もっと何かあれば・・・」と祖母は悔やんでいた。
そこへ、東京に出稼ぎに行っている息子から、こっちじゃ手に入らないようなお菓子が送ってきた。

祖母は喜んで、息子達に「追いかけていってこれを渡して」と頼んだ。

大きな楠の下に物乞いの人が丁度休んでいて、無事お菓子を渡すことが出来た。
その人は大変感謝しながら去っていったそう。

それからしばらくして、大雨で土砂崩れがおきた。
奇跡的に家は助かり、村の人たちが屋根の修理を手伝いに来てくれていた。
でも井戸は泥水だらけになってしまい、お茶を出せない。

祖母は困って、どこか綺麗な流れはないかと山を下っていったが、泥水だらけ。
そして大きな楠まできたら、なんとその下から綺麗な水が滾々と湧き出ていたそう。
「ありがたい」と汲んで帰って、お茶を出す事が出来たそうだ。

偶然かもしれないが、場所が物乞いさんにお菓子を渡したところ、というのが面白いと思った。