市川市に住んでいた時、不思議な体験をしました。

十年くらい前の話なんですが(当時中学生)自転車で適当に走り回るのが好きでちょっと遠出してみた時のことです。

確か西船橋駅から中山競馬場方面に向かい、競馬場を過ぎて少し行った所だったと思います。

通りから少しそれて小道に入ったところに急な坂がありました。
なんとなくその坂を上ろうとすると、今まで感じたことのない違和感が・・・。

その坂は木がうっそうと茂ってはいたんですが、普通ならなんのことはない坂です。

ただ、坂の脇にはゴミのような様々なものが異常なほど大量に放置されていて、いくつかの物(何なのかはよく分かりませんでした)は木に吊るされていました。

当時のあの辺りを知ってる方なら分かるでしょうが、周りは閑静な住宅街といった所です。

明らかに異質な雰囲気に怯え急いでその坂を上ると、古ぼけた小さな墓場がありました。

周りは梨畑だったと思います。
なぜか怖くて怖くてしょうがありませんでした。

自分はその時の異様な感じが忘れられず、何度もその坂に行こうとしたんですが記憶していた場所にはその坂はありませんでした。

周りを探しても斜面はあるんですがその坂だけが無いんです。

いかにも子供の頃の錯覚といった感じなんですが、地理感覚には自信がありましし・・・。

そのあたりに住んでた方のネタばらしを聞いてみたいような聞きたくないような・・・。