戦争中の話。

義勇兵であるAは食糧の輸送で、ジャングルの奥にある味方陣地に向かって行軍していた。

途中、敵の空襲に遭った。
食糧はほとんど喪失し、部隊もAを含む5人を除き、死傷していた。
隊長は爆弾で片足を失っていた。

隊長「A、五体満足で満足で生き残っている者は何人いる?」

A「5人だけであります、隊長」

隊長「そうか。では、貴様は動けなくなった者に止めを刺してやるのだ。そして、友軍に残った食糧を届けるのだ」

Aは隊長からの命令通り、動けない者を次々と殺害していった。
隊長に報告に上がると、隊長は自ら喉をかき切って果てていた。

生き残った5人は残った食糧をかき集め、味方が待っている陣地へ行軍を再開した。

それから一週間後・・・食糧の輸送が止まって飢えていた陣地では、下級兵士がジャングルに食糧の調達に向かっていた。

陣地からいくらも離れていない所で、痩せ細った友軍の死体を目にする。
それはAたち5人のものだった。

彼らの荷物の中には未開封のカンパンの袋がギッシリと詰まっていた・・・。