不可解というか不思議な話なんですが、皆さん中学生の頃って成長期やらなんやらで金縛りとかよくなりませんでした?
やれカルシウムが不足だアレが不足しててああだこうだとか。
ちなみに私は1年間に15cm身長が伸びたんですが・・・。

それと因果関係があるかどうか、それとも心霊的現象なのかは定かではありませんが毎晩のように金縛りが酷かったです。
何か引っ張られるような感じ?がして毎晩怖かったです。
で、怖くて電気をつけたまま眠っていたんですが、一晩に何度も金縛りで目が覚めて翌朝酷く辛かったりしました。

ちょうどその頃、お隣に住んでいたピアノの先生が癌で亡くなられて・・・ご近所付き合いもそうでしたが長年ピアノを習っていた関係だったし、病気のことは私たち生徒には知らされていなかったのでとてもショックで涙が枯れるまで泣き続けました。

最後のレッスンの時に、毎年他の教室と合同で発表会をしていたのですが、今年はできないのよ、と言われたのですがクリスマス会の頃には先生も体調が良くなっていると信じていたのでクリスマス会に連弾しようね!と約束して終了。

今思えば恐らくは余命宣告はされていたでしょうし、知らなかったとはいえ酷なことをした、と思いました・・・。

約束は果たされることなく、夏前にお亡くなりになりました。
※連弾とは:一台のピアノで二人で演奏をするモノ。
先生はもちろん人気だったので毎年争奪戦状態になる。

相変わらず訳の解らない金縛りに苦しんでいると不思議なことが起きました。
夢なのか何なのか解りませんが、蛍光灯の光とは全く違う、本当に真っ白な光の中に誰かのシルエットが。逆光状態で誰かは解りません。

「電気を消しなさい。そうすればゆっくり眠れるから」

シルエットの人物がそういうと、バチンッと金縛りが解けました。
何がなんだか解らない状態で怖かったのですが恐る恐る電気を消してみました。
それまで豆電球の光も無いと怖かったくらいなんですが完全に電気を消します。
・・・結局その日以降、金縛りにあうことはありませんでした。

よくよく考えてみるとそのシルエットが現れた日は先生の四十九日だったんです。

もう15年以上前の話なんですが、今でもよく覚えている不思議な体験です。