うちの近所にも水神様をお祀りした竜王の名を冠する神社がある。
確かに近くにデカイ川があるし、大雨の時に氾濫して被害が出た事もある。

ただ、ここの神社には伝説が二種類あって、一つは水田の堤が何度も破壊される事件が相次ぎ、神職の方に相談したところ、人智を超えた者の仕業だ、と言われ、その荒振る存在を神様としてお祀りし、供物?を捧げ祈ったところ、災いがなくなったと言う。

もう一つはちょっと不気味。
その集落の長の元に恐ろしい人喰いの刀があり、夜中になると刀は箱から飛び出し、近隣の住民を次々と斬り殺してその命を喰らっていた。
長は刀が暴れぬよう箱に石を詰め石を喰わせて被害を防ごうとしたが、やがてそれも限界に。

救いを求めて神に祈った長は、神に導かれ巨大な岩と沼のある場所へ辿り着く。
波立つ沼をよく見るとそれは大量の蛇がびっしり蠢く蛇の底無し沼だった。

恐る恐る沼に刀を沈めると、刀は呑み込まれ二度と出てくる事はなかった。
村長はその場所にお社を作り、神を崇めたと言う。

同じ話ではあるんだろうけど、伝わり方に違いがあるんだよね。
一つはある部族?に伝わってる神話で、一つは近隣の農家に伝わる民間伝承なんだよね。
一つの神社に二つの話が伝わってるのって面白いなーと思う。

水が豊かな場所で、昔その辺りは水田だったらしいんだけど、堤破壊のせいで稲作から手を引いた農家が多く、養豚場や養鶏場なんかに切り替わったんだけど、今度は火災が頻発して廃業続出。

一見平和で綺麗に見えるのに、今じゃ、何故か産廃業者のゴミ置き場ばかりになっている。