私が一人暮らしをしてた頃の話です。

どうやら、住んでたその部屋に異常があると気がついた頃には、既に霊障がほろほろ出ていました。

まず、部屋が異様に湿気てる。
底冷えのする寒さ。
すきま風。

その湿気ですが、布団をめくるとマットのウラがびっしょり濡れていました。
こんな経験をした方いますでしょうか?

乾かしても、乾かしても毎日、お漏らしでもしたかのような湿り方。
汗をかいてもいないのに、布団のマットのウラがまぁるくぐっしょり濡れる。

変だな・・・。

一軒家なのに、真夜中にびしびし歩く音がして眠れない日もある。
大きな事故があった時刻には、決して聞こえる範囲ではないのに、必ず大きな衝撃音がする。

ぁぁ・・この夜中にまた事故か、と眠りを起こされる日もあった。

あとで新聞を見ると、一面に出るほどの大事故のその時刻と一致する。

そんなある日・・・。
また明け方に大きな衝撃音とブレーキ音で眠りを起こされた。

ギギギ・・・ババーンッ・・ギャーッ・・

途端に今度は体が硬直して、身動きが取れなくなり何故か苦しくなってきたのです。

『た、助けてぇ・・死んじゃう・・苦しい・・首が・・首が・・バイクを・・』

若い女性が必死に訴えてくるのです。。
姿は見えません。

「バイク?どうしたの?」

自分なりに答えようと必死だったのですが、それから途切れた・・・。
その途端に首に何か詰まったような苦しみが襲ってきた。

息が出来ない・・。
く、苦しい、うぐぅぅ、、、

それは断末魔のような、空気が一瞬で奪われもがくような苦しさでした。

結局、明け方まで身動きが取れず息をやっと「ハッハッ」と小さく小さく肩で息を吸うような感じで窓の外がうっすら白み始めるのを待ちました。

朝になって首を触ると「??何だこれ?」ピンポン大のシコリが首に出来ていました。

『ぇぇ・・?こんなもん急に出来るかぁ?』

バイトを休み、内科病院に行くと内視鏡で首の内部を撮影する。

「何でしょう?ほら血管内に出来ています」
そこだけ血管がぱんぱんに腫れてる。

『何でしょうと言われても・・・』

静脈瘤という奴です。
首の血管内に出来てたら破裂したら死ぬじゃないか・・。

不安に怯えながら、本屋で病状を探したりしながら家に帰り夕刊を見ると、ほぼ同時刻に近くで衝突事故でミニバイクに乗っていた若い20代の女性が数時間後なくなっていました。

ぁぁ・・またか。

いかにせよ、この時ばかりは気味悪くなって引越しせざるを得なくなりました。

結局、首が完治するまでの10ヶ月は死の恐怖におびえ、決まっていた結婚は破談になるわ、その婚約者と乗っていた車で東名高速でクラッチが突然潰れ、煙出るわでろくなことはありませんでした。
その後は、こうして元気に暮らしています。

死の恐怖を感じたことはあれ以来ないです(笑)
ただ自身に力が無く、「バイクに・・バイクを」と訴えていた彼女の言いたかった事を聞き取れてやれなかったのが残念です。

きっと何か伝えたかったかもしれませんね・・・合掌