数年前、夜中に伊勢海老を釣るため一人で沖釣りをやってた。

数10メートル離れたテトラポットの陰あたりかな?
若い男のサーファーがいるんだ。
もう11月下旬だし幾等なんでも寒いだろ?
それにサーフポイントから、離れてるし何やってんだこいつ・・・。

気になって注意しようとテトラに飛び乗り近寄ると、ウェットスーツが変だ・・・。
胸から下が変な風にザクザク切れてないか?

「おい??どうした?寒いし危ないぞ」と言おうとした瞬間、目の前から奴はスっといなくなった。

よく分からないが俺は大波が打ち寄せる真っ暗で危険なテトラポットをごつごつ歩いていた・・・。

ヒザや足がガクガクしてやけに寒かったのを覚えている。
深夜も2時を回っても伊勢海老も釣れないし、ヤバいモノを見たかも知れないので
すんでの思いで、釣り竿をたたみ車に向かうと、ふわふわ・・青白いものが車の周りに浮いていた・・・。

うわぁぁぁっ・・・。

柄にもなく俺は奇声をあげ車に乗り込みエンジンを掛けると、思い切り大きな音で、音楽をかけた。
足はまだガクガク震えていた。

あれ以来、夜釣りは一人では行かない。
サーフィンでは、世界大会も開かれる有名なO崎海岸です。

太平洋に面しているため、サーフィン中の事故死者も多いです。

合掌。