知り合いから聞いた話。

福岡のT市には出るって有名な廃病院がある。
そこに4人くらいで肝試しに行ったらしい。

その知り合いってのはまさに天真爛漫な「THE一人っ子」みたいな性格の女の子。
廃病院に入ってみんなが怖がりながら散策してる中、一人だけふざけて終始ケタケタ笑ってたんだと。

まあ、むちゃくちゃ気味が悪い場所だったそうだけどその時は何も起こらず。

「マジで怖かったわー」とか「何もなくて良かったねー」とか、そんなことも言い合えるくらい何もなく解散。

その後も普通に帰宅して、普通に過ごして、普通にベッドに入った。
しかし、目を瞑った瞬間に金縛りになったんだって。

しかも目は開かない、体は動かない、なのに周りに何人もの気配を感じたらしい。

そして何かに足を掴まれたように感じた次の瞬間、足を引っ張られて体がずるっと動いたらしい。

さすがのそのコも怖すぎて心の中で必死に「ごめんなさい!」って連呼したんだって。
そのまま気絶したらしく、起きたら朝になってたそう。

話を聞きながら「体が動いたように感じたの?」って聞いたら「いや、本当にずるって体が動いたんよ」って真顔で話してて、天然な性格だけにリアルで怖かったです。