あんまり怖くないが聞いてくれ。

我が一族は一応歴史だけは無駄にある一族なんだ(僕で16代目)。
で、なぜか女は異常に霊感が強いっていう不思議な一族。
僕はというと、男なのになぜか霊感強い。

まぁ前振りはこのへんにして。

この間、会社の研修で東北の研修所(ト◯◯ムの研修所)に行ったわけよ。
で講義受けて、みんなで酒飲んで、寝るかーってなるじゃない。

酒飲む前に、風呂に入ってたから(ちなみに風呂は各部屋にあるユニットバス)湯船にはまだお湯をはりっぱなしだったんだ。
いつもはお湯抜いて、しっかり片づけてから寝るんだけど、その時は酒も入ってたからめんどくさくて寝ちゃったんだよね。

で、寝てからそんなに経たないうちに、何かの音で目が覚めちゃった。

寝ぼけながらも、何の音だろう・・・?
聞いていると、どうやら水音。
って言っても、ポタポタ、とかじゃなくて、バケツ一杯をひっくり返しているような音が規則的に延々と続いてる。
しかも明らかに自分の部屋のバスルームから。

『何でそんな音が?』って考えた瞬間、急に嫌な寒気がしたんだよね。
氷のプールにぶち込まれた気分だった。

とりあえず、このままじゃうるさいうえに怖くて寝られないし、仕方なくバスルームを覗いてみることにしたんだ。

で、バスルームを扉の外から覗いてみると、明らかに人のカタチをした何かがバスルームを歩き回っている。
その何かが一歩踏み出す度にバシャッっていう水音がした。

『この音だったのか・・・』

冷静なこと考えながらも、この後どうすれば良いのかわからない。

でも、結局開けることにしたんだ。

『3、2、1・・・GO!』

心の中で呟いて、電気をつけると同時にバスルームの戸を開けた。

明るくなった一瞬の中、それは見えた。
水が人のカタチを成して歩く様を・・・。

それは目が合った(実際目は無かったんだけど、なぜかわかった)瞬間に、バスルームの床に崩して散らばった。

しばらく呆然としちゃった後、何気なく浴槽を見たら、確かに満タンにはったままだったはずが、キレイに空っぽになっていた。

その後はユニットバスの床がビショビショになってしまったので、びびりながらも拭き掃除しましたw

ありゃ何だったんだ・・・。
これから寝る時は浴槽空っぽにしてから寝ないと怖くてたまらんw