兄の元勤め先での話。

機器の点検時に、作業員が挟まれたが緊急停止スイッチが働かず、必死にボタンを押す同僚の目の前で潰され圧死したそうだ。
その同僚はお前がちゃんと補佐しなかった、嘘の報告をするな等と偉い人からかなり責められたらしい。

結果、俺は人を殺してしまったと自分を責めては自殺してしまった。
が、後日本当に緊急停止できないことが判明して緊急対策したそうだ。
自殺した人は今も後悔したまま彷徨ってるんだろうなあ・・。

死亡事故の為に機械の復旧が遅れて、緊急停止ボタンの作動実験が出来なかったんだろうか。

同僚を死なせしまった衝撃から立ち直れない状態なのに、偉い人から頭ごなしに責められて、精神が耐えきれなくなって自らの命を絶ってしまったんだろう。

もう少し踏みとどまっていたなら、もう少し周りの情況が違っていたら・・・。

そんな「もう少し」がありすぎて、やりきれなくて後味悪い。