大阪の地下街、ホワイティ梅田の噴水のところで赤いワンピースの女が・・・って感じの話なんだけど、だれか知っている人いるかな?

まぁ、本題はそっから後の話ね。

その話を読んだ姉が、その赤いワンピースの女を知ってるとか言い出したのね。

姉は年二回くらい大阪に出張があって、たいていは日帰りなんだけど、その時に限って一泊くらいしようっつーてホテルをとったのよ。
んでそのホテルが噴水の向こうの階段を上がったところにあったのね。

仕事も終わってデパートとかで買い物三昧も済ませて、そろそろホテルに行こうかってことで、ホワイティ梅田をてこてこと噴水の方まで歩いていたの。

私自身はまったく霊感とかなくって、本当に普通の人間でその時もなんも感じずに地図を見てたのは憶えてる。

姉曰く、噴水の近くで浮浪者のような赤いワンピース(ピンクハウス系?)の女性と眼があったそうだ。

その瞬間、周囲とは切り離されたようになって(なんか時間が止まっていた感じらしい)、その女性がすーっとこちらに滑るように近づいて来たんだって。

姉は金縛りにあったようになってて「まずい、眼をそらさなきゃ」って思うのに全然身体が動かず。
どうしようどうしようって心中パニックで焦ってたらしい。

もう少しでその女が目の前に来るって瞬間、私がいきなり腕を取って私の方に姉をひょいっと引き寄せたらしい。
そして急に時間が動き出して、周囲の雑音とかも聞こえてきて、姉としては多いに戸惑った。

私に「いま、女の人が・・・」と話しかけても、「無視、無視、無視」ってまったく取り合わなかったらしい。

たったこれだけの話なんだけどね。
不思議なことに、私はその時の記憶が全くない。

その直前で地図をみたとか、地図をみながらあの階段じゃない?とか話したのは憶えているのだが、姉の手を引いたとか、「無視、無視、無視」って言ったとかはまったく記憶にない。

その後階段を上ってホテルを見つけて、とかはちゃんと憶えているのにね。
あれは姉の白昼夢だったんだろうか?