高校の頃、深夜に友達のお兄ちゃん運転の車で心霊スポットで有名な某トンネルに行った。

山中の青看板でわざわざ立ち入り禁止になってる方向に行くとあって、私達はその情報しか知らず、道中普通にトンネルがあったんだけど、全然禍々しくなくて綺麗なトンネルだったから「このトンネルじゃないだろ」とか言いながら普通に目的のトンネルを通り過ぎてた。(これは後日調べてわかったんだけどね)

当然ながら走っても走ってもトンネルが出てこないもんだからトンネル探しは諦めて車から降りて散策しようってことになって山道を歩くことにした。
んで結局何も無く車へ戻る帰り道に、ふと端に止まってた。

廃棄車両に懐中電灯あてたら中に人がいて目が合った。
思わずギャーーー!って叫ぶ私。
びびってどうしたのか聞いてくる周りの人。
事情を説明すると運転手の友達のお兄さんが俺が見てくるって懐中電灯片手に車に近づいた。

そしたらそれはたぶん誰かのイタズラだったのか、ただのマネキンで丁寧にも車の後ろのガラスに正面向いてもたれるように置かれてて、照らした私と目が合ったっていうオチだった。

一同ホッとしつつ、友達がカメラ持って来てたことに気付いて、これ事情知らない人が見たら心霊写真になるんじゃない?と皆で廃棄車両をバックにマネキンも写るように記念撮影することに。
そして廃棄車両の前に皆で立って撮った。

後日現像した写真が出来たので皆で見てた時に嫌なことに気がついてしまった
あの時撮った写真のマネキンが私達と同じ方向を向いていた。