俺は施設警備員をやっている。

深夜二人で館内巡回していたとき、あるフロアの隅の衝立で仕切られた場所で休憩を取った。

そのとき衝立の向こうから誰かが突然走り出す音が聞こえた。
そのフロアは全員が帰ってから2回目の巡回で誰もいないのは確認済みで施錠もしてある。

俺たちは呆然としながら走り去る足音を聞いていた。

そのフロアは隠れる場所はほとんどなく通路が東西に延びている。
そのどちらかの突き当りまで走り、鉄製の扉をバンバン叩いている。
そこでピタリと音が止んだ。

俺たちがいたのは中央辺りでどっちへ行ったのかはわからなかった。

シーンとしたフロアの中、懐中電灯の明かりを頼りにビビりながら足音の主を探しても結局見つからなかった。

やっぱりこういう仕事をしているとおかしな経験はちょくちょくしたり聞いたりする。