小学生の頃、自室で寝ていると夢の中で足を引っ張られました。

夢の中の自分はやはり自室で布団で眠っており、寝ている布団の中で足を引っ張られています。

足を見てみると黒い手がガッシリと自分の足を握っています。
驚いて手を振り払おうとしてもビクともしません。

このままでは・・・と思い布団をめくって手の先を見ると入口のドアが無くなり、黒い空間になっていました。
その空間が手となって自分の足を握っているのです。

唖然と入口を見つめていると、ズルっと空間に向かって引っ張られました。
「うわっ!!」と声を上げた瞬間、夢から覚めることが出来ました。

夢だったんだ・・・と安心したのですが、自分は布団ではなく、布団の外で目が覚めました。

自室ではもう一つ。
中学生の頃、部屋の模様替えをしていました。

調子に乗って色々動かすうちに夜になり、寝る場所が無くなりました。
何とか物を動かし寝場所を確保したのですが、いつもと違う方向で寝る事になりました。

普段は東の方に枕があるのですが、この日は南の方に頭を向けました。
私の部屋は東側にベランダ、西に部屋の入り口のドアがあります。
疲れたしよく眠れるだろうと寝たのですが、夜中にふと目が覚めました。

なんでだろう?と考えていたのですが、眠気が吹き飛んだようでした。
時計を見ると3時を少し回っていました。

朝起きれなかったらどうしようとぼんやり天井を見上げていたら、黒い塊がヒュッと飛んでいきました。
ベランダから扉に向かって。

今のはなんだろう?と考えていると、またヒュッと飛んできました。

その時目が合ってしまいました。
黒い塊に付いている顔と目が合ったのです。

ハッキリとは見えなかったのですが、顔は男性の顔でした。
ただ生気がない顔。
最初に飛んできた時には顔は無く、黒い塊だったのですが二回目にはあったのです。

私は怖くなり、布団をかぶりました。
気がつくと朝を迎えていました。

変なのみたな~と思いリビングに行くといつもと少し様子が違いました。
母親が電話で何か話しています。
電話を置くと、「裏のおじさん、夜に亡くなったからお通夜の準備手伝う事になった」
と言われました。

黒い塊に付いてた顔はもしかしたらおじさんだったのかな?
という事は、あの黒い塊はお迎え(死神)っだったのかな?

これ以降、南向きで寝る事はしていません。