中学校のとき、学年で成績一番でスポーツ万能で何しても一番になるような努力家の奴がいた。

小学校から一緒で小学校の頃はそんなにというか、全然目立たない。
いつもニコニコしてる優しい男の子って印象。
でもそいつを認識しだした5年生(目立たないから5年で席が隣になってようやく気づいたというか仲良くなった)のときには勉強は既にきちんとできてた。
よく覚えてないけどテストの答えとか写してた。

中学校になると勉強できるやつが目立つし、突然イメチェンなのか何でも率先してやるようになったから張り切りすぎって感じで目立ってた。

でも実際何でもうまくこなしてたし、男は大体恥ずかしがりな中学生の時期に先生も感心するほど社交性とリーダーシップがあって、俺ら一般ピーポーもあいつ変わったな、って話してて認めてた。
俺は中学校から勉強頑張り始めててそいつの勉強方法が気になってた。

ちなみに顔はイケメンではないけど、その有能さとコミュ力から中2で学年で一番かわいい子を彼女にして長く付き合ってた。

で、中1のときだけどそいつの家が学校から近いけど、行くまでにかなり急な坂を上らないといけない山のふもとみたいな高い場所にあったんだけど、そいつの家に遊びに行ったことがあった。
そんなに深い仲ってわけでもなかったけど、そいつには好かれてた。

今から話すのは確か2回目に行ったときのこと。
ちなみに全部で2回。
そのときが最後だったと思う。
もう1回行ったかもだけど覚えてない。

お金持ちって言うよりは由緒正しい家なんだな~ってのがわかる感じの少し古い立派な家だった。
和風で庭とかたぶんなかったけど(あったとしても小さいと思う)、家自体はけっこう広かった。

そいつの家ではドンキーコング64をやって遊んだのを覚えてる。
最初は家にそいつとそいつのお母さんがいたんだけど、お母さんが買い物かなんかでちょっと出かけた。
俺らはドンキー64やってたんだけど、途中でトイレに行きたくなってトイレにいった。

トイレの場所は知ってて俺一人でいった。
トイレから帰るときだったか行くときだったかは忘れたけど、なんとなく好奇心から見たことない部屋の方に寄り道したんだと思う、たしか。
とりあえず茶色のピカピカひかるタイプの木の廊下に出てきたところからハッキリ覚えてる。

ちょうど廊下に出てきたときに誰かが廊下の先を曲がったところだった。
ちなみに廊下の先の方向と友達がドンキーしてる方向は逆。
だから友達でもそのお母さんでもない第三者ってことになるんだけど、見た瞬間に明らかに不自然というか奇怪なものであることがわかった。

それの見た感じは、例えると笑っちゃうけど(実際みると奇怪でマジ笑えない)太陽の塔の形。
あれが上半身で、太陽の塔は白いけど黒い。
で太陽の塔みたいな形なのは上半身で下半身は普通の人間のおしりと脚。
ただし片脚がない。

要するに頭に小さい三角コーンをかぶってピッタリした黒い布を三角コーンの上からくるぶしまで纏っている感じ。
足は素足。
手はホント太陽の塔そのまんま。

片脚はないけど、もしかしたらケンケンしていた感じで見えなかっただけかもしれないけど、ケンケンしたときは体全体が上下するけどスーって移動してた。

後姿しか見てないから顔はわからないけど、形的に太陽の塔の顔が連想されてしまう・・・。.

霊感とか全然ないけど、とりあえずまずいものを見たと思って友達のところに戻って話したら、信じてくれず若干怯えてる感じで「変なこというなよ」って感じだった。

勝手に関係ない部屋を見に行かないでって怒られたのと、見たこと人に言わないでって言われた。
とりあえず怒られた感じが強くて見たものも謎だったし、自分の家にない決まりが他人の家にあったとき特有の不愉快な印象が残ってる。

結局その件はそれで終わりで、高校もお互いに地元で一番の進学校にいったけどクラスがちがったし、そいつは相変わらず何でもできて成績も一番だった。

ただ、噂でしか知らないけど、旧帝大医学部を狙っててまさかの失敗をして浪人したらしい。

旧帝大医は無理と踏んで私大医に進んだ俺はやっとひとつ勝ったと思ったけど、あのときのことが昨日登山にいこうと思ったときにフラッシュバックみたいに思い出されて怖くなって行けなかった。

あいつ今どうしてんだろ・・・。
mixiもツイッターもFBもやってそうなもんのに見つからないからわからない。