俺が小学生のころ、夕方一人で家にいたときの話。

そのころ出たばっかのファミコン版ドラクエ3をやってたんだが、なんか気づいたらテレビの画面の右上四分の一くらいに知らないおっさんの顔が映りこんでた。

俺はびっくりして周りを見回したり、そばの窓の外を見てみたりしたけど、おっさんの映りこみの原因になりそうなものは見当たらなかった。

母は帰ってきそうにないし、猫も外出中。
おっさんの顔は消えない。

怖くて仕方がない状態で、俺はセーブができるところまでゲームを進めたよ。
焦って焦って、普段は続けたくてしかたがないのに、このときに限って勇者たちの動きがもどかしかったのが記憶に残ってる。

ようやくセーブしてリセットボタンを押しながら電源を切り、律儀にファミコンの片付けまでしてから、ダッシュで自室で引っ込んだ。

そんな春の夕暮れの記憶。
ちなみに、ゲームはダーマの神殿あたりに差し掛かっていたと思う。