私が小学五年生の時の話。

ある5階建ての団地の4階に住んでいました。

私は三人兄弟の二番目で、寝るときは2段ベッドの上(下に妹、床に兄)に寝ていました。

部屋が狭いのでベッドに寝て横を向くと窓がすぐ見えます。

ある日の夜中、ふと目が覚めて横を向くと、窓と反対側にある押し入れの戸袋が開いていました。

「寝るときは閉まってたはず・・・」と思いながらよく見ると、モンチッチ(さるの人形?)がこちらを向いて横になっていました。

それは妹(小3)が以前遊んでいたものでした。

「眼を開けてコッチ見てて気味悪いなぁ」

そう思い背中を向け布団を被りました。

しばらくして気になってもう一度見てみました。

「座ってる!!さっきは横になってたはず!」

足からゾワゾワと鳥肌が立つのを感じたと同時に背を向けました。

背を向けるとカーテンが少し開いていました。

怖かったので閉めようと手を伸ばしたとき窓の外を見ると、外にある柵を掴んで入って来ようとしている(登っている?)女性がいました。

ベッドから飛び降り両親が寝ている部屋に行くと、布団に潜り震えました。

今でも少し開いている戸袋やカーテンが怖いです。