メール着信:20XX年10月4日9時56分。
『やあ、元気にしてた?ご無沙汰。こっちはぼちぼちってところかな。作品も少しずつだが書き溜まってきているよ。今日メールしたのはちょっと相談したいことがあってね。冗談だと思わないで読んでほしい。』
『実は昨日、とても怪奇な発見をしたんだ。鏡の中に。鏡に映った僕の背後約五メートルに、床に這いつくばる生物がいたんだよ。尻尾のずんぐりした一メートルくらいの体長なのに、人間並みの大きな頭がついている。』
『頭髪みたいな黒いたてがみ。ぬめった暗色の表皮に濁った眼。一見すると、まさしく人面トカゲと呼びたくなるような生き物だった。もうそろそろ現実主義の君は、僕が君を担ごうとしているか、緩みがちだったネジがとうとう落っこちたとでも思っているだろう?でも、これは嘘でもなければ僕の妄想でもないと断言する。神様は信じてないから、自分に誓うよ。これは真実だ。』
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『やあ、元気にしてた?ご無沙汰。こっちはぼちぼちってところかな。作品も少しずつだが書き溜まってきているよ。今日メールしたのはちょっと相談したいことがあってね。冗談だと思わないで読んでほしい。』
『実は昨日、とても怪奇な発見をしたんだ。鏡の中に。鏡に映った僕の背後約五メートルに、床に這いつくばる生物がいたんだよ。尻尾のずんぐりした一メートルくらいの体長なのに、人間並みの大きな頭がついている。』
『頭髪みたいな黒いたてがみ。ぬめった暗色の表皮に濁った眼。一見すると、まさしく人面トカゲと呼びたくなるような生き物だった。もうそろそろ現実主義の君は、僕が君を担ごうとしているか、緩みがちだったネジがとうとう落っこちたとでも思っているだろう?でも、これは嘘でもなければ僕の妄想でもないと断言する。神様は信じてないから、自分に誓うよ。これは真実だ。』
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