怖い話・恐怖体験談を集めてみた

怖い話、恐怖体験、不思議な体験などをネット上から集めてジャンル別にまとめたサイトです。

2015年10月

昨年の話。

大学が夏期休暇に入り暇をもて余した私は、同じく暇をもて余す友人と二人で肝試しに行くことにした。
肝試しといっても心霊スポットなんて大したものじゃなく、深夜に近場にある古びた神社へ行って写真を何枚か撮影し帰って来るだけというシンプルなものである。

肝試し当日、私たちは神社の長い階段の下に集合した。

深夜だが夏独特の蒸し暑さで、首もとが軽く汗ばむ状態だった。
暑い中、長く急な階段を上らなければならない。
そう考えると少々げんなりしたが、二人一緒に階段の数を数えつつ神社に向かった。
30段目を数えたところで階段が終わり、神社に到着した。

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現在も住んでいるアパートで起こった話。

まだ外がほんのり明るくなり始めた頃、私は「ガチャガチャ」という、ドアノブを回す音で目覚めました。
しばらくじっとしていましたが、何も起こらなかったので「何だ、気のせいか・・・」と思い布団をかぶって寝直す事にしました。

うとうとし始めた時、「みし、みし、みし」と足音が・・・。

私は一人暮らし。
誰かがいるはずがないのです。

それは玄関の方から台所を通り、私のいる部屋の手前で止まりました。
そこから入ってくる気配はなく、じっと佇んでいる感じ。
その時の私は怖いというより、とにかくその正体を見たくなくて、必死で目をつぶっていたのを覚えています。

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※このお話には【僕が電話が苦手な理由(前編)】があります。

受話器の向こう側からは何も聞こえない。
サー、という機械音がなるだけだ。
しばらく待ってみたが、プツっツーツーという音が聞こえ、切れてしまった。

「なあ、ただの偶然だったんじゃない?」

「・・・・・・・・・・・・」

トンネルの向こう側からクルマのライトが僕たちを照らし、駆け抜けていく。
そのライトのおかげで、今やっていることが妙に気恥ずかしくなった。

伊勢:「そうかも知れない。何だろうな、俺たち。バカみたいじゃないか」

伊勢が笑い、僕たちも笑った。
僕たちは、丸井が死んだことに対して何も出来ないことに、罪悪感を持っていた。
何かの理由をつけたかった。

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※このお話には【僕が電話が苦手な理由(後編)】があります。

突然だが、僕は電話が苦手だ。
それは電話が面倒だとか、メールの方が楽だとかそういうことではない・・・。
電話が掛かってくる度にぎゅうと心臓が掴まれたようになる。

それは、とある夏休み。
僕、丸井、高島、伊勢、天満の五人。
いつものメンバーで、いつもの通り僕たちはヒマを持て余していた。

夏のコンビニの光には大量の虫と、大量のヒマ人高校生が集まる。
僕もその中の一匹だ。
田舎のコンビニは駐車場だけはご立派だ。
あまり人が来ない時などは店員とも話をするくらいには慣れていた。
と言っても、そのコンビニの店長は知り合いだったが、田舎特有の気軽さと言うヤツだ。

「何か面白いことない?」

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あれは母の実家から帰る途中の出来事。
母の実家はG県の田舎で夏はキャンプ、冬はスキーをする人が来るような山の中。
お盆の時期になり、母が祖父の家に帰るらしいので、3人で車に乗り出発。
久しぶりの事もあってか、祖父は大変嬉しそうに私達を迎え入れた。

1泊して自分達の家に帰る日の夜、祖父は月を見てこう言った。

祖父:「恵子・・・。もう一泊してかんか?・・わしゃ心配や・・・。山道は暗いしなぁ・・。」

しかし私や弟が明日友達と遊ぶのを知っている母は丁寧に断った。
今思えばその時泊まっていけばよかった。

車の中で私は少し眠たくボーと外を眺めてた。
母は運転をしており、弟は眠っている。
母がたまに声を掛けてくれるも上の空で返答していた。
道は山道と言っても舗装されており、トラックが頻繁に通る為、二車線のスペースはあるが一車線になっている。

ライトが道路を照らしてゆっくりカーブを曲がると、一瞬白いものが見えた。

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