その夏、僕は友人の帰省先の自宅に泊めてもらう事になりました。
離れの一階にある部屋で僕等は酒を飲みながらあれこれ話こんでいました。
夜もすっかり更けたので、僕等は休むことにしましたが友人が言いました。

「二階にうちのバアチャン居るだろ?ジイチャンと死に別れてから、ちょっとな・・・。突然夜中に大声で御経読んだりするんだよ」僕は深く聞くことを避け、いつのまにか眠りにつきました。

どのくらい経ったか真夜中、「ドンッ!」という大きな音で目を覚ましました。
どうやら天井が鳴ったようです。

ついで、低くて抑揚のない呻き声のような読経の声が聞こえてきました。
微かに「ぬぅえ~、ぬぅえ~」と聞こえてくるのです。続きを読む