小学校の頃、通学路に小さな祠(ほこら)があった。
その傍らに背が40センチぐらいの地蔵が4つ、通学路のほうを向いて並んでたんだが、右端の地蔵だけ顔が見えないように、チュンリーのフンドシみたいに顔の前面が布で隠されていた。
上級生とかからの噂で、その地蔵は顔を見た人間に呪いをかけるので、顔を隠されているのだという。
絶対にその地蔵の顔を見てはいけない、と話題になっていた。
そもそもその祠は小学生が簡単には登れないような崖(というかただの斜面?)の高みにあり、祠への道もあるにはあるんだけど、崖づたいでちょっと危険だったし、また祠の周辺も小学生には不気味で怖い感じだった。
が、ある日同じクラスのA君が、呪いが本当にあるかどうか確かめると言い出して、仲間を連れてその祠を訪れた。
俺はその時同行しなかったけど4人でそこを訪れ、言いだしっぺのA君が崖を登って地蔵の所へ行き、残りの3人は通学路でその様子を見ていたという。
続きを読む
その傍らに背が40センチぐらいの地蔵が4つ、通学路のほうを向いて並んでたんだが、右端の地蔵だけ顔が見えないように、チュンリーのフンドシみたいに顔の前面が布で隠されていた。
上級生とかからの噂で、その地蔵は顔を見た人間に呪いをかけるので、顔を隠されているのだという。
絶対にその地蔵の顔を見てはいけない、と話題になっていた。
そもそもその祠は小学生が簡単には登れないような崖(というかただの斜面?)の高みにあり、祠への道もあるにはあるんだけど、崖づたいでちょっと危険だったし、また祠の周辺も小学生には不気味で怖い感じだった。
が、ある日同じクラスのA君が、呪いが本当にあるかどうか確かめると言い出して、仲間を連れてその祠を訪れた。
俺はその時同行しなかったけど4人でそこを訪れ、言いだしっぺのA君が崖を登って地蔵の所へ行き、残りの3人は通学路でその様子を見ていたという。
続きを読む